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2011.10.06

vol.41 (1)2011パリ-プライベートの旅

先月初旬のパリ旅行・・・
帰国後の忙しさを言い訳に更新を怠っていたこのコラムですが、
早く書きとめておかないと忘れてしまいそう・・・
何せ、昨日のことも時々あやふやになるのですから!

プライベートのパリ旅行は、2010年の3月以来、
そうです!パリから足を伸ばして
フィギュアスケートの世界選手権を観戦しにトリノへ。
あれから、1年半ぶりの「自由旅行」です。

旅の友は、
目黒の自宅でお料理のサロン L'Ami をしている toshikoちゃん、               
2年前の若林三弥子先生とのコラボツアーに参加してくださってから、
お互いの「お花」と「お料理」のレッスンに行き来しています。  
              
そして、boa mesaの若林三弥子先生とその仲間たち、     
エアや滞在先、日程はそれぞれ異なるものの
総勢8名がパリに集合!
「おいしいものを頂いてパリで楽しく過ごしましょう」
というツアーの様子を3回に分けてご紹介します。



      〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇  〇〇〇




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ウェディングブーケを作りに行った
4月のハワイ、
6月の「花弘」パリツアー、
いずれも羽田発だったため、
成田空港の利用は久しぶり・・・

手荷物検査場の入り口には
こんなメッセージが
掲げられていました。



出国ゲートの壁一面に、
日本を代表してこの成田から「世界にありがとう」と
そして、「あなたの帰りを待っています」と。

3月の震災以来、都内で外国人を見るたびに、
「日本に来てくれてありがとう!」と声をかけて握手をしたい衝動に駆られていましたが、
これを見て出発前にいきなりうるうるしてしまいました!


JALの機内食は、大好きなお店 soup stock tokyo がプロデュースしたお食事。
日本、フランスそれぞれの地方食をベースにしたメニューで、
山形の「芋煮」か、ラングドック地方の「カスレ」をチョイスすることが出来ました。

ここ数年、シェルフラットシートでの安眠を優先に、パリへのプライベート旅行はCクラスを使っていましたが、今回の往路便はキャンセル待ちが叶わず・・・。
でも、お食事はこの位の軽さがちょうど良いかもしれません。

リフレッシュメントとして出されたオレンジショコラと柚子味噌の蒸しパン、
到着前のとうもろこしのスープ、etcもおいしく頂きました。




行きのお食事を軽くしたかった理由は、到着早々の、今回の旅のメインイベント、
日本人初の2つ星レストラン『passage53』でのディナーです。

『アストランス』で修業されたシェフ佐藤伸一さんは、
山本益弘さんいわく「料理界のイチロー」だそうで、期待で胸が膨らみます。

その名の通り、こんな小さな「パッサージュ」にあるお店、
間口は決して広くなく、いきなりお店を見逃して通り過ぎてしまいました。

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店内は、見渡せる広さ、
お店の中央にある小さな螺旋階段で2階のキッチンからお料理が運ばれてきます。
時々、シェフ自らお料理を運ぶ姿が・・・。

風味の良いオイルがかかった甘いニンジンのスープにはじまり、8品出されたお食事の中で、
そのお味が特に印象的だったもののひとつは、ムール貝とアーティチョークのフリット。

ムール貝のジュを泡立て、ごぼうのフリットが角のような姿は、まるでかたつむりのようで、
思わず歓声をあげてしまいました!

41-04.JPG




そして、もうひとつは、
シェフのスペシャリテ、いかのソテー、
フレッシュカリフラワーをカリフラワーのピュレであえた一品。
いろいろな「白」がお皿に載ったこのプレート、お味と食感のハーモニーが絶妙でした。

さまざまな「白」を組み合わせる色合いは、
フラワーアレンジメント、中でもブーケ造りに共通するところがあり、
お味のみならず視覚的にも特に印象に残りました。

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残念だったのは、メインのお肉2品のうち、ひとつが鳩だったこと。
最初に苦手なものを聞かれたはずなのに、鳩は抜け落ちていました!

ひと口頂いただけで、お箸ならぬフォークが進まず、
あとは、toshiko ちゃんと残した鳩をいかに小さく見せるか
付け合わせの葉を載せてみたり、
お肉の角度を変えてみたり・・・。

思わず、Mr.ビーンの一コマを思い出しました。
自分のお誕生日に1人で(笑)高級レストランを訪れたMr.ビーン、
自ら書いたバースデーカードをテーブルに並べ、
一番お安いメニューをオーダーしたところ
タルタルステーキが出てきてビックリ!
ひと口食べて降参したMr.ビーン、
タルタルをシュガーボックスに入れて隠したり、
(しかも、一旦お砂糖を出してからお肉をいれ、
さらにお砂糖を戻すという手の込みよう)
隣のテーブルにいる女性のバッグにこっそり入れたり・・・
というストーリー。
イギリス留学時代の私の「癒し」だったMr.ビーン、
久々にまた見たくなりました!



                              (次回へ続く・・・)



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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。