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2008.06.06

vol.14 北欧雑貨(番外編)

今月もまたまた番外編、遅ればせながらマイブームとなっている北欧雑貨について・・・です。

ここ数年来、巷でも北欧の雑貨がブームになっていますね。
それに拍車をかけたのは、全篇フィンランドで撮影されたという荻上直子監督の映画「かもめ食堂」ではないでしょうか。
映画に流れる北欧の穏やかな空気に惹きつけられたかたも多いはず・・・。
ストーリーもさることながら、使われている食器テキスタイルなど食い入るように見てしまいました。(もちろんDVDを買って繰り返しチェック!)

北欧の自然の美しさが独特な色合いとデザインで表現された雑貨の数々は、近年益々人気が高まっているように思います。

北欧は冬の長い国・・・家で過ごす時間が長い分、インテリアは飽きのこないシンプルなものをという考えがあると聞いたことがありますが、デザインや色合いはシンプルというより大胆なものが多いように思います。

それでも飽きが来なくて惹かれるのは、どこか懐かしい感じのデザインが多いから・・・でしょうか?

今回は、そんな北欧グッズの数々をご紹介したいと思います。

私の北欧雑貨との出会い(?)は10代。
「IKEA(イケア)」がその発端でした。

北欧家具・雑貨店の代表格、今や大人気のIKEAが実は30年ほど前に日本に上陸していたことをご存知の方は少ないのではないかしら?
お若い方はもちろんご存知ないでしょう・・・(笑)。

残念ながらわずか数年間で撤退してしまいましたが、北欧ものがまだ少ない時代でもあり、また、それまで花柄というとパステルカラーの小花ばかりであった中、ポップでキュート、グラフィカルなデザインの花模様など、「marimekkoR(マリメッコ)」のファブリックは衝撃的ですらあり、そのテキスタイルが使われた雑貨をおこづかいを貯めては買い集めていたものでした。

たくさんあったはずの雑貨もいつの間にか姿を消し、唯一未だに愛用しているのがこのポーチ

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写真でも使い込んでいる感じがわかるかと思いますが、鮮やかな緑に赤いお花と実の取り合わせ(写真の裏側にとてもかわいい赤い実の柄があるのですが・・・お見せ出来なくて残念!)、そしてモダンな絵柄は時代を超えて私の心を掴んで離さず、どんなハイブランドのポーチにも敵いません。

その後、三井物産OL時代にスウェーデンに住む先輩を訪ねてストックホルムに行った折に買い集めたのがスウェーデン「KOSTA BODA(コスタ ボダ)」社のガラス器の数々。
クリスマスツリー雪だるまの絵皿は、毎年冬にお目見えします。

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そしてガラスの食器に描かれた草花と蝶の柄がいかにも北欧らしくて大のお気に入りの「Ulla(ウラ)」シリーズのプレートも、夏になるとしばしば登場。
今回、このウラの写真がどうにもうまく撮れず・・・断念!

ほかにストックホルムで買い求めたグラスがこちら。

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「Oreffos(オレフォス)」社のピッチャーグラスです。

可憐な釣鐘草の絵柄が本当にかわいく、またアンティーック風な感じが気に入っていますが、洗う時にはかなり神経を使うので、登場回数は少なめ・・・。

食器が大好きな私がロンドン留学時代に始めたコレクション・・・当初はご多分に漏れずイギリス、ウェッジウッド社のワイルドストロベリーシリーズを揃え(72ピースも!持て余しています(笑))、その後は大陸に移動(?)、イタリア、リチャード・ジノリの様々なパターンのカップ&ソーサーとケーキプレートという組み合わせで数セット、さらには、フランスのピュイフォルカ、ハンガリーのヘレンドなどなどを買い漁り・・・

ところが最近もっぱら使用しているのがこれらの北欧の食器たち、フィンランドの「ARABIA(アラビア)」社製です。

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知人ご夫妻が愛用していらっしゃるこの食器が、不思議と「和」にも「洋」にも合うのに惹かれ、真似をして購入。

塗りの折敷やお椀とも相性が良いのは、藍色という色合いとエキゾチックな柄だからでしょうか?
このシリーズ、アラビア社が手作業の絵付け部門を閉鎖した2002年に製造を終了したとのことですので、割らないようにして後世に伝えなくては・・・。

アラビアにはご存知の通りもう一つ大人気の商品があります。
それがこの「ブラックパラティッシ」

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パンジーのお花やプルーンのような実、グラフィカルな柄は見ていて厭きません。
本当に好き!!

ブルーとイエローの色つきのものもありますが、を使っているところに惹かれ少しずつ買い足そうと思っていたのですが、こちらも数年前に黒ヴァージョンは廃盤に。
ところが、今年のGWにまた出回っているのを発見。もちろん即買いしました。

食器と同様、イギリス、フランスの経由(?)北欧に至ったのがファブリック、最近替えたのがこのカーテン、「マリメッコ」社の布です。

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と言っても、この柄は、「マリメッコ」のショップでもなかなか見られないもの。
何と!福岡の「クリエーション・アデュー」さんでオーダーしました。

お花がかなり大きく大胆な柄ですが不思議と馴染んで、お部屋に居ながらにして森林浴をしている気分になれます。

福岡へは毎月レッスンで通いはじめて早や3年、ショッピングや食の面でかなりの福岡通になったと自負しています。
こちらのお店、福岡の情報誌で知ったのですが、女性オーナー、カワテメグミさんのセンス溢れるチョイスが秀逸。

「クリエーション・アデュー」さんでもう一つ買い求めたのがこのパネル

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同じく「マリメッコ」です。
この柄も今では見られなくなったデッドストックとのこと。
花瓶とお花、葉の柄がキュートで、また、控えめな色あわせも素敵!「花」ものは本当にガマン出来ません・・・。

最後に・・・これは自慢の一品

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最近手に入れたフィンランド「Finel(フィネル)」社のお鍋です。

実はこのお鍋、仕事先のHanahiroプリザーブドフラワー・アカデミーのビルにある雑貨店で初めて見て一目惚れ。
お野菜と葉のグラフィカルなデザイン、色合いが何とも言えず可愛い!

写真では見えないのですが、持ち手の部分にはサクランボが描かれています。
ところがお値段がお値段で衝動買いも出来ず、半年近くお店の前を通る度に売れていないことをチェックしていたのですが・・・ある時、そのお鍋が忽然と消えていて、しかもかなりのレア物で今後入って来る可能性はかなり低いと聞き大ショック

でも、世の中便利になりました。
ネットで検索、京都のお店のネットショップでめでたく購入出来たものです。
このお鍋も末代まで受け継ぐように大切に使わなくては・・・。


さて、今月は恒例のパリツアー、生徒さん達とご一緒にパリに行って来ます。
今回はブルゴーニュランスなどにワインやシャンパーニュの里を訪ねる予定も・・・。
(念の為申し上げておきますが、「花」の旅です。)
来月はこのブログもまたパリに戻りま~す。お楽しみに!

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プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。