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ウズベキスタンツアー - vol.25 手仕事への憧れ
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- vol.11 フランス贔屓
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- vol.9 私の好きなパリの本
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- vol.7 エッフェル塔 その2
- vol.6 ロンドン・パリ3泊5日の旅(3)
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- vol.2 パリの布(2)
- vol.2 パリの布(1)
- vol.1 「パリ通信」開始!
2009.05.26
vol.25 手仕事への憧れ
アラフォー世代の憧れ、萬田久子さん。
彼女がメインキャラクターを務める雑誌を先日読んでいましたら、萬田さんの好きなファッションアイテムが、
①ピンク、②キラキラ、③キャラクターTシャツ、
とあり、「キャ~、私と同じ!」と叫んでしまいました。
好みは同じでももちろん萬田さんは雲の上のお方ですが。
さらに私の好みをもう一つ付け加えますと、④手仕事のもの。
刺繍やアップリケが施されたアイテムを無視することが出来ません!
その素材合わせやデザインのアイデアが私のツボにハマり、また特にお花であったりしましたら、これは私のために作られたもの!と思い込み迷わず購入。
仕事柄、手先が器用と思われていますが、実のところ手仕事のものは見る(買う?)方が好きなのです(笑)。
というわけで、今回は私が愛してやまない手仕事ファッションアイテムをご紹介したいと思います。
私が惹かれる手仕事魅力度アイテムNo.1はアップリケ(風)。
中でも一番大切に着ているのがパリで出会ったこのジャケット。
3年ほど前のプラダです。
お花の形のアップリケはカットワークが施されていますが、何より私のツボにハマったのは、襟回りのこのお花のアンバランス感とポケットにも付いている点、さらにお写真でもお判りになるかと思いますが、背中全面がスモック刺繍風でストレッチになっているのです。
何と言うアイデア。恐るべしプラダ!
こちらはモスキーノのジャケット。
実は同じ素材でワンピースもあり悩んだのですが、買わず仕舞で今でも後悔しています。
かれこれ10年ほど前のコレクションですが、毎年春や秋に必ず登場するアイテムです。
「このコサージュ、私の手作りなんです~。」と言うと、大抵の生徒さんは信じてしまわれます。
ギンガムチェックや千鳥格子、別珍の布で出来たバラはまるで大きなコサージュのよう。
茎の部分も布が三つ編みに編まれ、全てが粗いステッチで留められていていかにも手作り風ですが、計算し尽くされたデザイン性が感じられます。
真似は出来ても、ゼロからこれを作り出す才能は私にはありません!
もう一つ、これもパリ買いのTシャツ、同じくモスキーノです。
Tシャツのお値段とは思えない金額でしたが、鮮やかな色のお花のモチーフに惹かれて清水買い!
お花はアネモネ?で、花びらの周りや茎にジャケットと同様粗いステッチが施され、中心にはビーズが付いています。
グレーのジャケットと同じ年の商品で、買ってから10年近く。
しかもTシャツは消耗品ですが、今でも大切に着ています。
いつか着られなくなるほど色褪せてしまったら、お花の部分だけ切り取ってバッグにする予定です。(というか正確には、「バッグにしてもらう予定」ですね!)
アップリケというよりコサージュですが、これはヴァレンティノのバッグ。
シルクオーガンジーで出来たお花に一目惚れ、さらに40%オフの言葉に後押しされ衝動買いしました。
バッグの裏側にもぎっしりとお花が付いているのですが、さすがヴァレンティノ。
一つ一つのお花の細工が微妙に異なりかなり凝っています。
雄しべ、雌しべはビーズです。
手仕事からは少々離れますが、レザーのコサージュがついているフェラガモのバッグと、お花の刺繍がされているフェンディのバッグも、そのお花のディテールに惹かれ購入。
特にフェラガモは十数年前、雑誌で見てどうしても欲しくなり、ところが、国内のブティックでは完売。
海外の知人まで巻き込んでめでたくゲットしたものです。
ヒマワリやマムの花びらがたくさん付いている感じがとても可愛いと思いませんか?
昨年、復刻版として同じバッグが出たのですが、お値段が当時の3倍以上でビックリ!
フェラガモは夏に、フェンディは冬に必ず持ちたくなるバッグです。
そして、手仕事魅力度アイテムNo.2は、リボン。
と言っても、年齢と共にラブリーなリボン結びよりも、少しひねったアイテムが気になるようになりました。
まず、パリで出会ったのがこのニット。
ベルベットとコットン、ニットの3種類で出来たリボンを折ったりねじったりしてお花のコサージュが出来ています。
しかもそれが背中にまで繋がって。
大のお気に入りのこのニットもモスキーノで、「パリ一週間 花と雑貨を探す旅プラン」の撮影の際にも着用し、72~73ページに登場しています。
こちらは色とデザイン違い。
黒のニットがあまりにも気に入って、伊勢丹のモスキーノブティックを覗いたところピンクを見つけて追加購入しました。
ベスト?と思いましたが、ブティックの方曰く、素肌にインナー感覚で着るのだとか。
二の腕を出す自信はございません!!
実は、このリボンのアイデアはレッスンにも活用しまして、母の日のブーケレッスンで、ブーケアシストと呼ばれる麻のホルダー周りに付けてみました。
それぞれに工夫して、と申し上げたのですが、皆さん四苦八苦されていました。
さらにこのジャケットも同じリボン使いで、パリのソルドで半額!
日頃、レッスンではあまりジャケットを着ることはありませんが、トークショーやデモンストレーションなどのイベントにしばしば登場します。
身頃ばかりでなく襟や袖にも施されたリボンワークが本当に私好みです。
ところで、「ボタン」も気になるアイテム。
これは「パリ一週間~」でもご紹介した大好きなフランスのバッグのブランド、ジャマン・ピュエシュのもの。初めて買ったジャマンです。
お友達の中にはこのようなコマコマしたものが並んでいるのは虫の卵みたいで苦手、という子もいますが(笑)。
貝ボタンを留めた糸の2色使いが可愛くて、一目惚れしました。
夏の使用頻度がかなり高く、既にボタンをいくつか紛失しています(泣)!
ご多分に漏れず、「ビーズ」や「刺繍」ももちろん大好き!です。
私のワードローブビーズ部門で独走中なのがこのデニムのスカート。
パリ在住のRyuzo Nakata氏の作品で、デニムに付けられたレースの上にコーラルカラーのビーズとスパンコールがびっしりと縫い付けられています。
まさに極上の手仕事。
一度パリで彼のブティックを訪れてみたいと思いアドレスを調べてみたのですが、中田氏はブティックを持たずアトリエで製作をなさっているのだとか。
アトリエに直接伺って商品を頂いたという羨ましい生徒さんがいらっしゃるので、今度連れて行ってくださいね。
先月から始まった第2弾の本の撮影(11月末出版予定です!)、そして母の日と続き、ここ数年来最も忙しい月を送り、更新が遅れてしまいました。申し訳ありません。
来月は、サッカーW杯アジア最終予選を観にウズベキスタンに行って来ます。
0泊3日の弾丸ツアーです。
「三代川純子のパリ、お花、雑貨そしておいしいもの」の番外も番外、その様子をこのコラムでまたお伝えしますね。
フラワーデザイナー
三代川純子
三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。
「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。
フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。
また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。