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2011.01.19

vol.37 新年あけましておめでとうございます(1)

遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます!

2011年も明けて早3週間が経ちました。
皆様、本年もよろしくお願い致します。
毎年、年頭にはその年の目標を定めるのですが、今年の目標は・・・

①その日の内に眠る
②フランス語の勉強を毎日する
③このコラムの更新を怠らない(笑)

22時から26時までの4時間は、美容の「ゴールデンタイム」。その時間は、お肌の細胞が活性化する貴重な時間で、その間は眠ってお肌を休めることが美肌を保つ上での常識、と知ってはいるのですが・・・。

昨年365日の内、22時前に眠りについていた日はzero!(と、自信を持って言えます!)

生花市場での仕入れのために、3時半に起きなければならない月・水・金の前夜は、24時にはベッドに入るよう努めていましたが、その他の日は、その「ゴールデンタイム」後に就寝、が常でした。

今年こそは、22時は無理でも、せめて、毎日24時までには眠りにつきたい!と思っています。来年の今ごろは、お肌がぷるんぷるんになっているでしょうか?!

「○○の手習い」でフランス語を始めたのが11年前。
幸いなことに素晴らしい先生と出会い、1年半楽しく学んでいましたが、先生が帰国されてしまい、フラ語学習もストップ。

一昨年、再び始めた時に、「あのまま10年続けていれば、きっと多少なりとも上達しただろうに」と烈しく後悔し、2度目のフラ語挑戦時に「還暦まで続ける!」と宣言したものの・・・。初心を忘れ、昨年途中は少々中だるみ状態に。
そんな自分に「渇」を入れ、今年は頑張りたいと思います。

そして、コラムの更新は・・・とにかく頑張ります!(笑)


さて、新年最初のコラムでは、今年も昨年のレッスンのアレンジメントをご紹介することと致しましょう。

生花のレッスンは、主に、ホテルオークラ東京のレディースサークルにて行っていますが、このサークルでの講座名は、「英国風フラワーアレンジメント」

何度かお話ししていますが、「英国風」「フランス風」とひとくくりで説明することはなかなか難しく、概してグリーンを多種類使う「英国風」のアレンジメントに対し、「フランス風」は、お花をぎっしりと「massive(マッシヴ)」にアレンジするのが一般的。

国別と言うより、デザイナーによってもそのスタイルは異なっているように思います。

私の場合は、アレンジメントの基本は英国で習ったテクニックをメインにしていますが、使用する資材はそのほとんどがフランスで仕入れたもの。

言ってみれば、「フランスの素材を使った英国風フラワーアレンジメント」でしょうか?!

昨年最初のレッスンは、アイアン製のクラウン(王冠)を使ったアレンジメントでした。実はこのクラウン、鉢物を入れるプランターで、中央に器が入るようになっています。

37-1.jpg


たまたま見かけ、そのシルエットの美しさに惹かれて、すぐに仕入先をリサーチ。業者さんから取り寄せたものです。

大小2種類あるのですが、この写真は大の方で、小に比べ、特にカーブの丸みが大きく美しい!

クラウン=王室→高貴なイメージということで、「パープル」をテーマカラーに、バンダ、ヒヤシンス、スイトピー、リューココリネ、カーネーション、そして、たっぷりのフリルが愛らしいパンジーの"ムーラン・ルージュ"を使いました。


クラウンは、シャンデリアやティアラなどと並んで、最近人気のモチーフで、乙女が好む雑貨店などにも、これらのモチーフの雑貨が多く見られますが、このクラウンを使おうと決めた矢先、久々に訪れたロンドンで見つけたのが、アレンジメントを載せているこのトレイです。


37-2.jpg

かなり大きく、持ち重りもしましたが、絶妙なタイミングでの「出合い」に、迷わず購入してしまいました。

そして、同時に見つけたのがプレートのセット。4枚それぞれに異なるクラウンが描かれていて、こちらもまさに一目惚れ。自宅でのおもてなしに、昨年はもっとも多く登場したプレートでした。

セールだったためか、お揃いのティーカップ&ソーサーは売り切れてしまっていたのが残念でしたが。

37-3.jpg


2月のレッスンは、フランスの見本市、メゾン&オブジェでオーダーした幅広のリボンを使ったデザイン。このリボン、何と!幅が20cmもあります。

37-4.jpg

リボンには繊細なお花の刺繍が施されていますが、このピンクのほかに白もあり、皆さんにお選び頂きました。圧倒的人気は、やはりピンク!

長方形の器の周りに両面テープを使ってリボンを巻き、リボンの色合いから「ピンク」「ホワイト」をテーマカラーにしています。使用したお花は、ダリア、チューリップ、ラナンキュラス、スイトピー、パンジーなど。

メインは中央のダリア。"砂漠"というこの種類は、ピンクにモーヴ色の斑が入ったものです。でも、なぜ"砂漠"?!

ダリアと言えば、今出ています「花時間 冬号」の巻頭、ダリア特集のお仕事をさせて頂きました。
色とりどりのダリアを使ったリースのほか、パリで買った花器と、金沢で見つけた重箱を使ったアレンジメント、ふわふわのファー&ロンドンで買ったシルバーの枝を使ったブーケ、そしてハンドバッグ型のブーケです。

驚いたことに、その内のひとつ、ダリアづくしのリースに蝶々が舞っているリースが表紙になりました。実は、表紙になることは知らされていませんで、たまたま立ち寄った書店でこの表紙が目に入り、「見たことがあるリースだわ~」と思っていたら、「私のだ!」(笑)。ぜひ、ご覧くださいね。


次号につづく・・・1/2/3

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英国スタイルのフラワーアレンジメント

プロフィール

三代川純子

フラワーデザイナー

三代川純子

三井物産株式会社人事部勤務中に恵泉フラワースクールで学び、退職後、フラワーデザインを学ぶため渡英。

「コンスタンス・スプライ」「ジェーン・パッカー」などにてディプロマ(卒業証書)を取得した後、英国王室御用達フローリスト「エドワード・グッドイヤー」にて修業。
また、パリのフルリスト「パトリック・ディヴェール」「リリアンヌ・フランソワ」にても研修を行う。

フラワーデザイナーとして、雑誌「花時間」などで多くの作品を発表するかたわら、ホテルオークラ レディースサークル(現在、ホテルオークラ本館建て替えのため休会中)では、ヨーロッパで自ら買い付けて来た資材を使いレッスンを行っている。

また、「Hanahiroプリザーブドフラワー・アカデミー」の主任講師も務める。