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2010.04.21

vol.2 バークレー・ファーマーズ マーケット

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皆様お元気でお過ごしでしょうか。

こちらバークレーも、まだ日によって寒さを残しながらも
春の花々が次から次へと花開き、
春の歓びを私たちにもたらしてくれています。

            *


さて、バークレーのランドマーク的な存在である
ファーマーズ・マーケットも、いよいよお買い物が楽しい季節になって来ました。


一年中開催している このファーマーズ・マーケットですが、
やはり春先から夏までは殊に楽しく、
ぴかぴかに元気で美しい野菜や果物たちを見て歩くだけで、
料理やパーティーのインスピレーションを貰ったりと、
暮らしの楽しみが触発されます。


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バーチャルな世界が進み、
人を介したり体を動かさずとも 暮らしていける術が発達した現代だからこそ、
生き生きした食材から
自然の持つエナジーや季節を感じたり、
そして人が賑わうマーケットで、
知り合いとばったり出逢って会話したり
お店の人とのコミュニケーションを楽しんだり。。。

そんな、生きていることの喜びや
人と交わり合うことの楽しさを 、
味わって暮らしていきたいと思うのです。


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東京に住んでいるお友達が、
食材を買う時は 専門(商)店で買うのが苦手で、
スーパーでささっとお買い物して済ませたい。

でも近頃は 専門店に行って、
その食材のことや使い道をお店の人に聞いたり、
教えてもらうことが楽しいことを発見。

これから、もう少し専門店を利用してみようかな、
と言っていたのが印象に残っています。


                *


ここバークレーは、街の中小商店を守り繁栄させていく為に
大型店やチェーン展開のお店が入ってくるのに
厳しい規制があります。


また、ファーマーズ・マーケットは
週に3回ほど曜日によって場所を変えて、開催されます。
ここは、ローカルの農家、フードビジネスと市民の結びつき、
そして社交の場でもあるのです。


我が家も、食べることが一番の楽しみである夫、娘と
よくファーマ−ズ・マーケットへ出かけますが、
ここバークレー、サンフランシスコ地域は有り難いことに、
実に豊富な素材に恵まれています。
以前住んでいたロスでも 見た事のないような野菜を
よく目にします。


Pint Beans などは、さや付きで売られていたためそれと分からず、
お店の人に尋ね、ゆで時間やレシピまで
教えてもらったこともあります。

人と人が実際に会って、会話して繋がることによって
得られるメリットは、
おそらく バーチャル世界では得ることのできない
意義深いものが隠されているのではないでしょうか。。。


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血が通い合うこと、
心が交わり合うこと、

そんな社会を
失わないようにしていきたいーーー


そしてその力と価値に注目し、
大事にして 生かしていこうとしているのが、
バークレーの持つ資質、
アカデミックさとリベラルさーーーなのかもしれません。


               *


ネットでのお買い物が
「ただ、物を買う」
という目的だけなのだとしたら、

外に出て
人と触れ合って
実際に手で触ってにおいを嗅いで
といった体と五感を使ったお買い物は、
生きる喜びとか、味わいのような
そんな醍醐味をも運んでくれる
人間らしいものーーー。

バーチャル時代の今だからこそ、
感覚を、体を使った暮しを
思う存分、積極的に楽しんでいきたいと思っています。



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 見て、触って、嗅いで、味見して、おしゃべりしてーーー。
マーケットには、そんな楽しさがいっぱい。


    ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

     バークレーのファーマーズ・マーケットは、殆どがオーガニック食材。
     (木曜日は、完全オーガニック商品です)
     野菜、果物、オイル、コーヒー、パン類、スウィーツ、はちみつ、切り花、
     石鹸、苗、ロウフードのブース、ソイフードのブースなどなど、
     たくさんのお店が出展し賑わいをみせています。

     この、ファーマーズ・マーケットでの出展がベースとなって、
     やがてここサンフランシスコ、ベイエリア界隈のグルメ・シーンで
     人気、有名になっていったお店は数知れず。

     またいつか、
     その素敵なお店と商品たちを 記事でご紹介させて頂きますね。

    ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

*Berkeley Farmer's Market*


LOCATIONS AND HOURS:(場所と時間帯)
(All year round, rain or shine/年中開催、雨天決行)

Saturdays /10 a.m. - 3 p.m.
Center Street @ M. L. King, Jr. Way
(土曜日/10時半〜15時/殆どがオーガニック商品)

Tuesdays/ 2 pm - 6:30 pm.
Adeline Street and 63rd Street
(火曜日/14時〜18時30分/殆どがオーガニック商品)

Thursdays /3 p.m. - 7 p.m.
(木曜日/15時〜19時/全品完全オーガニック)
All Organic
Shattuck Avenue @ Rose Street

 

......

PHONE:(510) 548-3333
EMAIL:bfm@ecologycenter.org
MAILING ADDRESS:2530 San Pablo Avenue
Berkeley, CA 94702

プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。