ページトップ

目次

2010.07.15

vol.6 快適な旅の支度

DSC_0005-51.jpg

日本の皆さまもそろそろ、バケーションや里帰りの季節を迎えられる頃でしょうか。


私は早々と2週間ほどのバケーションを楽しんで参りました。
土地や気候、食べ物が変わると、
どんな元気な人でも体調を崩しやすいもの。


貴重な旅の期間を少しでも快適に過ごし、
旅そのものを存分に楽しめるよう、
今回は私のとっておきのナチュラルな旅支度をご紹介いたしましょう!




***体調管理のために***

<ティー各種>

DSC_0018-181.jpg私は普段から市販のお薬をあまり飲む習慣がなく、
旅先でも同様です。

緊急の場合を除いては、体調に変化が見られたら
何がなくともまずは、すぐにお茶を飲みます。

そのため、普段飲み慣れたお茶をいろんな効用に合わせ、 
たくさんポーチに詰めて旅に出ます。

穏やかでありながらも効果をじわじわ感じられるお茶たちに、
今回の旅でも何度となく助けられました。

・風邪かな、と思ったら......カモミールティー、エキナセアティー、ジンジャーティーなど。
              番茶に梅肉エキス(下記参照)を溶かして飲んだりもします。

・飛行機や車などの乗り物で気分が悪くなったら......ペパーミントティー、ジンジャーティーなど。

・のどの痛み、咳が止まらない時......スロートコート ティー、エキナセアティー、ジンジャーティーなど。

・目の疲れ、ものもらいに......人肌程度の温度まで冷ました番茶をガーゼにひたし、軽く絞って目の上に乗せる。
               海の塩を少し混ぜても。
              (ものもらいはおなかの疲れから来ている可能性が高いです。ちょっと内臓を休め、
               ケアしてあげるのも効果的です)



<梅肉エキス>

DSC_0008-81.jpg普段でも旅先でもこれなくして私の生活はあり得ない、というほど頼りにしているのが、この梅肉エキス。

梅の果肉をすりおろし、絞った汁をじっくり煮詰めて作られたもので、風邪やおなかの具合が悪い時、食あたり、疲労回復などなど、万能薬として重宝するので、心強い一品です。

どろりとした重い液体状なので、手軽に摂取したい時は粒状になった市販品をどうぞ。

 液体の方は、番茶やお湯に溶いて飲みます。


<エッセンシャルオイル(精油)各種>

乗り物の中での気分の変化、旅の疲れを癒すバスタイムやマッサージに、
また、ちょっとした体調の崩れや傷などのためにも、
私にとっては旅と言えどもそばにいてほしい存在なのが、この精油たち。

リラックスしたり、気分が良くなったりと、
旅の「元気」を持続するために、必要不可欠なのです。

旅用には小瓶の精油を用意します。
マッサージ用にガラス遮光瓶にキャリアオイル(ホホバオイルなど)を詰めたものも一緒に持参し、
旅先で好みの精油をドロップして使用します。

精油は、高濃度で使用しないよう、気を付けましょう。
全身浴では浴槽に5滴以下。半身浴、部分浴(足浴など)では3滴以下を目安に。
またキャリアオイルに精油を混ぜる場合、精油は1%以下の希釈濃度にするようにして下さい。


DSC_0035-351.jpg・乗りもの酔いに......ペパーミント、ローズマリー、レモンなど。
           ティッシュやテラコッタ製の携帯用ディフューザーなどに
           精油をちょっと垂らして、必要な時に嗅ぎます。
          (優しく作用するので子どもにもお勧めです)

・飛行機で気持ちを安定させたい時......ラヴェンダー、フランキンセンス、
                   ゼラニウムなど。
                   こちらも、乗りもの酔いと同じ方法で使用
                   します。

・足のむくみに......ジュニパー、ゼラニウムなど。
         (ホテルや宿泊先のお風呂で足浴や半身浴をすると効果的。
          お塩に精油を垂らして使用すると、さらなる効果が)

・やけど、打撲に......ラヴェンダー。
         (重症の場合を除きます。この場合のみ、精油を原液で用いても
          良いです。子どもには、氷水で希釈するかキャリアオイルに混
          ぜても)

・傷、虫さされに......ラヴェンダー、ティーツリー。
          (お水、キャリアオイルなどで薄めても)

・便秘、下痢に......ラヴェンダー、カモミール。
         (便秘の時は精油を加えたオイルでおなかを優しくさすり、下痢の時は精油を入れたお湯で温めたタオルを          腹部に当てて湿布します)



<エプソンソルト>

DSC_0051-511.jpgエプソンソルトはアルカリ分がマイルドで水に溶けやすいので、
お風呂に最適なのだそうです。

筋肉痛や日焼け、時差ボケにも効果があると聞いたので、旅先には出来る限り持参し、活用しています。
(但しお塩は重いので、たくさん使用する場合は、旅先で購入できるのであれば、現地調達の方が便利かもしれません)

・疲労回復に...エプソンソルトにローズマリー、ジュニパーなどの精油を垂らして       入浴します。

・時差ボケに...エプソンソルトと重曹を同量混ぜ、お風呂に入れて入浴します。
       (ここに ローズマリー、グレープフルーツ、ペパーミント、
        ローズウッドのいずれかの精油を混ぜても)


*** あると便利な物 ***


旅の前に、旅先で、これがあるとちょっとだけ快適...という、気の利いたものたちを少しだけ、ご紹介します。

<ガーゼタオル>
DSC_0009-91.jpg日本のお友達に以前このガーゼタオルを頂いて以来、使い心地が良くて気に入っていたのですが、もう少し大判のタオル(約55cm×120cm)も購入してあったので、今回の旅に持参しました。

髪や体のドライ、小さな洗濯物を移動中の車内などで乾かす際の下敷き、目隠し、子どものブランケットがわりに、
またマルシェで購入した果物や野菜を包んだり、ちょっとしたお花の水切り、割れやすい物の梱包にもーーー。

ガーゼ素材は軽くて乾きやすく、色々なシーンで大活躍です。


<メッシュポーチ>
DSC_0002-211.jpgメッシュポーチは軽くて、中に何が入っているか一目瞭然なので、旅先では特に便利です。
いろいろなサイズを揃えておくと、なお便利。

旅で必要な、ガイド本のコピー、資料、メモ、旅先での絵はがき、チケット、レシートなどなど、どんどん選り分けて収納できるので、重宝します。


<留守中の植物の水やりに>
DSC_0007-71.jpg旅行の前は、留守の間の育てている植物の水やりに頭を悩ませます。
室内の植物には、紐を通してじわじわ土を潤す、こんな方法も。

鉢より高く設置した水の入った容器に紐を浸し、もう一方の紐の先端を鉢の土の中に深く入れておきます。
こうすると、じわじわと水分が土に行き渡ります。
(紐は、ポリエステル製のものなどが向いているようです)


DSC_0019-191.jpgそして、こんな方法も。

日本だと、ペットボトルを利用した製品が多いでしょうか?

こちらは、水を入れたワインの空き瓶をテラコッタ仕様の筒に差し込んでおくと、テラコッタの湿り気が、土に水分を与えていくしくみ。

屋外の場合は、直射日光の当る場所を避けて使用しましょう。



 


                
いかがでしたでしょうか?

こんな私の旅支度が
皆さんのご参考になったら嬉しいです。


では、皆さんもどうぞ良いバケーションと旅を!!

DSC_0055-0.jpg


                    Bon Voyage!

プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。