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2012.07.22

vol.31 夏野菜でピクルス作り。

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夏野菜の元気な季節がやってきました。


バークレーの夏は冷涼で、

トマトはどうにか育つものの、
きゅうりはなかなか難しいのです。


でも、週に何度か開かれるファーマーズマーケットに出かけると、
そこには新鮮で採れたての 色鮮やかな野菜たちが
ずらりと並んでいます。


本当は家庭菜園が一番理想的ですが、
それが叶わない場合は
やはり採れたての野菜がたくさんのファーマーズマーケットで、

生き生きとした「気」に満ち、
作り手(ファーマーさん)の方の愛情いっぱいで
大切に運ばれてきた野菜を頂くのが、一番のように思います。


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きゅうりも色々な種類が売られています。
左下は Lemon Cucumber、右下は Armenian Cucumber 。

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DSC_0019-072212.jpgLemon Cucumber は、
切り口もライムカラーでとても爽やか。
夏にぴったりです。(右写真)

さくさく、かりかりと歯触りが良く、
上質のお塩で頂くと、その食感をダイレクトに楽しめるきゅうりです。


このように、
フレッシュで頂ける物はそのまま頂きたいところですが、

こんなに旬な野菜たちが並んでいると、
ついついたくさん購入して、
保存しておきたくなりますね。

やはりピクルスにでもして、
夏を謳歌したいものです。


私のピクルス作りも試行錯誤して、今は下記のレシピに落ち着きました。

今日は、そちらをご紹介させて頂きますね。

皆様も、何度かお試しになって
是非ともご自分の味ーーーに近いピクルスを完成させてみて下さい。


.。o○ ○o。.  .。o○ ○o。.




【材料】

 ● 漬ける野菜(にんじん、セロリ、きゅうり、カリフラワー、プチオニオン、おくらなど)

 ● 煮沸消毒したガラス瓶かジャー

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<ピクルス液>

 ● アップルサイダーかホワイトワインビネガー:1+1/2 カップ
 (ちゃんと酢酸発酵して作られた、「ほんもの」ビネガーを使用)

 ● 水:1/2 カップ

 ● ホワイトワイン:1 カップ

 ● 砂糖:約 60g(私は甜菜糖を使用)

 ● 天然塩:大さじ1

 ● にんにく:一かけ(スライスする) 

 ● ベイリ−フ:1 〜 2 枚  

 ● 赤唐辛子(種をとったもの):1 〜 2 本 

 ● スパイス/粒こしょう:少々
  (その他、ディル・シード、コリアンダー・シード、オールスパイス、
   マスタードシード、クミンなどなど、お好みのものを。
   私はきゅうりのピクルスの時には、ディルは必ず入れます。)

       
<アップルサイダー・ビネガー、甜菜糖については、一番下の↓ MEMO をご参照下さい。>


【作り方】


DSC_0029-072212.jpg1)上記材料のピクルス液を鍋に入れ、砂糖が溶けたら火を止め、
   冷ます。
  (きゅうりなど水気の多いものは、日数が経つとピクルス液の
   濃度に影響していくこともあるので、好みで酢加減を調整する。)
   

 2)野菜を洗い、水気を拭いて好みに切る。
   セロリは筋を取る。

   にんじんやカリフラワーなど固い野菜はさっとゆでるか
   熱湯をかけてざるにあげて自然に冷ます。
   (ピクルス液が浸透しやすくなるため)


 3)容器に野菜を詰め、ピクルス液を注ぎ、
   蓋をして冷蔵庫に保存する。
   1、2日後から食べ頃に。(2、3週間ほどで食べ切ると理想的)


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【 MEMO 】:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 

 甜菜糖:北海道などが原産の、砂糖大根が原料のお砂糖。
     
        オリゴ糖が多く含まれており、おなかのビフィズス菌を増やす働きがある。

        又、さとうきび原料の砂糖は体を冷やすのに対し、寒冷地原産の甜菜糖は
        体を温めると言われる。

        さらに、ゆっくりと消化されるため、血糖値の上がり下がりが緩やかという利点も。


 アップルサイダービネガー
        元々アメリカのヴァーモント州の医師によって作られたもので、
        そのさまざまな効能故に、昔から民間療法にも使われてきた素材。

        体内でアルカリになり、消化も促進し、ミネラル補給をし、
        身体の強壮に働きかける。

        りんご酸と酢酸で、抗菌、抗ウイルス作用も。

  ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      
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では、皆様も手作りピクルスで、暑い夏を乗り切って下さいね。

    

プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。