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2013.11.20

vol.42 秋のパンプキン・ポタージュスープ

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パンプキン・ポタージュスープ。くるみやオリーブ入りのパンを添えて。



秋になると、
バークレーのファーマーズマーケットやグローセリー・ストアにも
たくさんのパンプキンやスクワッシュ(Squash)類が姿を現します。

ハロウィーンには、そんな色とりどりのパンプキンやスクワッシュを
玄関先に飾って楽しみ、(中には、余り食用に適さない物もあります。)

11月にはセンクスギビングに
パンプキン・パイなどにして味わうことが多いかと思います。



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Tiger stripe pumpkin



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左)Sweet Dumpling Squash  右)Kabocha


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左)Acorn Squash  右)Butternut Squash

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Carnival Squash

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我が家の定番は、
秋になると必ず作る
ちょっとエギゾチックテイストなパンプキン・スープ。
以前、友人が作ってくれたスープの美味しさが忘れられず、
それを思い出しながら作ったものです。


いつしか、主宰しているお花の会やアロマクラスの参加者の皆様にも
秋になるといつもお出しする、季節の味となりました。

こちらアメリカにも、日本でお馴染みの "Kabocha" が出回っていて、
日本人の私は、たくさんあるパンプキンの中から、
やはり思わず手に取ってしまいます。

今日はそのかぼちゃ ( kabocha )と、
あっさりとしたお味のバターナット・スクワッシュ(Butternut Squash)を使った
我が家のスープを、ご紹介したいと思います。


寒い日に、
ほっこりと温まる、パンプキン・ポタージュスープ
皆さんもどうぞお試し下さい。


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バターナットスクワッシュとかぼちゃ。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。

【 材料 】

  ・玉ねぎ : 小1個
  ・にんにく、しょうが : ひとかけずつ
 
  ・かぼちゃ :1 個
  ・(あれば)バターナットスクワッシュ : 1 個

  ・ベイリーフ:一枚、タイム:小一枝

  ・オリーブオイル
  ・ベジタブル・ブロス(ベジタブル・ストック)
   ↓一番下の「ベジタブル・ブロスの作り方」をご参照下さい。

  ・(あれば)ココナッツオイル、ココナッツバター ↓下の写真をご参照下さい。
  ・バター
  ・お好みで、ミルク(牛乳、ソイミルク)など

  ・天然塩、こしょう
  ・オプションで、お好みのスパイス(クミン、カルダモン、ジンジャーパウダーなど)


DSC_03780-1.jpg左がココナッツバター、右がココナッツオイル。
ココナッツ・バターの方が、ごつごつと少しドライな感じで固めですが、温めると液状になります。

ココナッツ・バターやオイルに含まれる脂肪酸はラウリン酸が多く、
これは腸内の悪玉菌を攻撃して善玉菌を活性化し、必要な栄養素を吸収しやすくしてくれるのだそうです。

私は、炒めもののオイル代わりの他に、ローフードのスイーツを作る時に
これらをよく使用しています。



【 作り方 】

 1)かぼちゃは、大きめの鍋で、10〜15分ほど蒸す。(大きさによって調整する)
   こうすることによって、包丁が入れやすくなる。

   種を除き、オレンジの色味のきれいなスープにしたければ、緑色の外皮を剥き、
   一口大に切っておく。
  ( バターナット・スクワッシュも入れる場合は、火を通さず一口大に切っておく。)


 2)にんにく、しょうが、玉ねぎはみじん切りにする。


 3)鍋にオリーブオイルを入れ、にんにく、しょうがを炒め、香りが出たら
   玉ねぎを加えて強めの弱火で炒める。
   玉ねぎがしんなりしてきたら弱火にし、天然塩を少し加え、さらに炒める。


 4)あればココナッツ・オイル大さじ1ほどを3)の鍋に入れ、
  (なければオリーブオイルで)
   一口大に切ったかぼちゃとバターナットスクワッシュを加え、
   かぼちゃが少し透き通り始めるまで、炒める。


 5)ここでひたひたの水を加え、ベイリーフとタイム一枝を加え、
   かぼちゃが柔らかくなるまで、煮込む。


 6)ベイリーフとタイムを除いた 5)をブレンダーに注ぎ入れ、(火傷をしないよう注意)
   ポタージュ状になるまで撹拌する。


 7)鍋に6)を再び戻し、ベジタブル・ブロスを適量加えて、さらに弱火で煮込む。
   ここで、ココナッツ・バターや(普通のバターでもよい)お好みのスパイスを
   加え、塩、こしょうで味を整え、仕上げにミルクを少し垂らして出来上り。


* 作ってから一晩置くと、味が馴染んで落ち着きます。 *


。。。。。ベジタブル・ブロスの作り方。。。。。

DSC_0002-112013.jpg市販の物でもよいのですが、
家庭でも、野菜の切れ端が集まった時に
こまめに作って冷凍しておくと、便利です。


玉ねぎ、にんじん、セロリ(茎と葉っぱ)、
ガーリック(ちょっと潰す)、しょうが(ちょっと潰すか、刻む)、
ベイリーフ、パセリ(葉っぱと茎)が基本でしょうか。
お酒を少量入れてもいいかと思います。

さらに、エシャロット、タイムの小枝をちょっぴり(香りが強いので)、
オリーブオイルをほんの少し、天然塩(お塩を入れる場合は、最後にどうぞ)
を加えるのもいいと思います。

私は、コンブを入れる時もあります。


これを20〜30分ほどぐつぐつ煮込み、漉して出来上りです。

近頃、フィトケミカル(植物化学)という言葉を耳にされる方もいらっしゃると思います。

このフィトケミカルとは、自分で歩いて移動できない植物(野菜)が、
紫外線から身を守るための成分であったり、
外敵や病原菌から身を守るための苦み、渋み成分、香りであったりします。

野菜の茎、皮、切れ端には、
このフィトケミカルという「第七の栄養素」と呼ばれる成分が豊富に含まれており、
抗酸化力があり、免疫力アップなどに効果が期待できると話題になっています。


こんな効果を期待するのみならず、
食物素材の(野菜の)すべてを余すところなく使い切れるのは、
とても心が満足します。
 



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どうぞ素敵な秋の終わりの日々をお過ごし下さいますように。
Happy Thanksgiving !


プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。