2009.03.19
vol.2 光を織り込んだ"ミズゴケグリーン"
昨年の夏、わたしはスウェーデンに旅しました。
その時、最高に澄んだ水と、濃度の高いマイナスイオンに満ちた深い森の中で、たからものを見つけました。
大きな大きな苔の広場、それもめったにない水苔の野原です。
水苔はおどろくほど明るい黄緑色をしていて、おまけにライトブラウンのシェイドを持っています。
たくさんの陽の光に包まれたグリーントーンに出会えたことは、わたしの人生の中でとても明るい瞬間のひとつでした。
ポピーの種の中やルバーブの葉に、またスウェーデンで使われていたペンキの中に、同じミズゴケグリーンを見つけました。
光を織り込んだミズゴケグリーンとスウェーデンハウスに見るアンバー系のマットな赤とのコンビネーションが大好き!
この夏、わたしは再びスウェーデンの地にいます。
新しいスウェーデンカラーを発信しますので、今年の8月をお楽しみに!
Gabriele Wagner Kubo"I like colors"
MIZUKOKE GREEN
Last year in summer, I traveled to Sweden. Here, in a deep forest with the most freshest waters and the highest Ion, I discovered a treasure: huge fields of MIZUKOKE (Sphagnum), a very seldom kind of water moss. Mizukoke has the most amazing bright yellow green and carries shades of light brown. It was one of the brightest moments in my life to see this green tone, which carries so much sunlight. I found it again in a poppy seed, in a rhubarb leaf and also in the paints they use in Sweden. The combination of this light woven green with the typical lead oxide red of Swedish houses fascinates me! A dull brownish red together with a sunlight clear yellow-green, two opposites which fit so well together. This summer I will be there again. Please look out in August for new Swedish colours!
フラワーデザイナー
ガブリエレ・ワーグナー久保
花阿彌ゲシュタルトゥングスシューレ学校長。グレゴール・レルシュ・エディション・アジア地区マネージャー。
ドイツ国立花卉装飾専門学校・ヴァイエンシュテファン マイスターフロリスト。
癒しを取り入れたフラワーデザイン“ウェルネス・フラワー”を提唱。個性あふれるレッスン「gabriele kubo.professional」も好評開催中。
現在、ドイツの専門誌「Florieren!」(Ulmer社)への執筆等、ヨーロッパと日本のフラワーデザイン界の重要なかけ橋として活躍中。
著者ホームページ:http://www.greengabes.com
花阿彌ホームページ:http://www.hana-ami.co.jp