2010.12.21
vol.12 高貴な色"クリスマスレッド"
赤ほどクリスマスらしい色は他にありません。
でも、どうして赤なのでしょう?
一説ではイエス・キリストの血を象徴しているとも言われますが、
私にとってクリスマスは、新しい生命と喜びのイメージなので、そこにはつながりません。
そしてフローリストである私には、たまたま自然の中にあるから、
その色を使うのだと思えるのです。
冬にはたくさんのベリー類が出回ります。
リンゴ、ローズヒップ、サンキライ、ナナカマド・・・
すべてがすばらしい赤だから、それでみんな赤を使いたくなるのでしょう!
そして赤は、豪華な色でもありますね、王様や女王様の色。
その昔、赤い色を作ることはとても難しく、
コチニール(カイガラムシ一種)やツロツブリ(貝の一種)といった生物からしか抽出できなかったのです。
そのため、ごく限られたお金持ちしか赤い服を身につけることができませんでした。
赤が高貴な色であり、クリスチャンにとって最高のイベントであるクリスマスに使われるようになったのには、そういう訳があったのでしょうか。
いつもこのブログを読んでくださるみなさんに、
この小さな知識を私からのクリスマスプレゼントにします。
メリークリスマス2010!
ガブリエレ久保
Gabriele Kubo "I like colors"
CHRISMAS RED
What else is more Christmas-like than RED. But why RED for Christmas? It is often said, it is the symbol color for the blood of Jesus Christ, but for me, a newborn and the joy about it does not connect to blood, so I tend to believe in the colors of nature, as I am a florist. So many red berries are out in winter, apples, rose hips, Smilax, Sorbus, all bright red. So people used red! Plus, RED is a gorgeous color, it is the color of kings and queens. In earlier times it was extremely difficult to create a red color, it was extracted from Cochenille lices or banded dye murex shells (Hexaplex trunculus). Only very rich people could afford to wear red clothes.
That's why RED is such a precious color and that is why RED is used for the highest event in the Christian community.
Some knowledge for my readers as a special Christmas present!
Merry Christmas 2010!
Gabriele Kubo
フラワーデザイナー
ガブリエレ・ワーグナー久保
花阿彌ゲシュタルトゥングスシューレ学校長。グレゴール・レルシュ・エディション・アジア地区マネージャー。
ドイツ国立花卉装飾専門学校・ヴァイエンシュテファン マイスターフロリスト。
癒しを取り入れたフラワーデザイン“ウェルネス・フラワー”を提唱。個性あふれるレッスン「gabriele kubo.professional」も好評開催中。
現在、ドイツの専門誌「Florieren!」(Ulmer社)への執筆等、ヨーロッパと日本のフラワーデザイン界の重要なかけ橋として活躍中。
著者ホームページ:http://www.greengabes.com
花阿彌ホームページ:http://www.hana-ami.co.jp