【ソリストの思考術】第五巻 挾土秀平の生きる力
◆内容紹介
六耀社40周年記念出版
独創するヒト
ソリストの思考術シリーズ 第五巻
『左官 挾土秀平の生きる力』
左官はいまや“絶滅危惧種”である
職人受難の時代に、「土壁」に魅せられて、
型にはまらず、狂気なまでに疾走し続ける、
稀代の左官職人挾土秀平が伝える、
誇りある生き様を貫くための覚悟と勇気。
効率化優先という時代の趨勢に抗い、
揺らぐことのない信念と夢への情熱を土壁に宿し続け、
不遇にあえぐ職人たちの代弁者である挾土秀平は、
時代を紡ぐソリストである。
六耀社40周年記念企画。
僕は、いま“絶滅危惧種”として日本にいながら、
その日本を美しく変えるような新しい左官の概念を探り、
ありったけの力を振り絞って左官の仕事をやり続けている。
それが僕の生き方であり、左官としての生き甲斐であり、
そこに夢がある。
(本文より)
◇挾土秀平(はさど しゅうへい) 左官
1962年岐阜県高山市生まれ。1983年技能五輪全国大会優勝。1984年同世界大会出場。2001年挾土組を退社し、「職人社秀平組」を設立。
土にこだわる壁作りを目指し、日本全国はもとより海外でも活躍の場を広げている。普段は、近代的な建築物や個人住宅の壁塗りを行う傍ら、日本の伝統的な土蔵や茶室の壁塗りを行う。天然の土と素材を使った独自の世界の塗り壁作りは、モダンかつ斬新でほかに類がなく日本全国に活躍の場を広げている。左官だけにとどまらず、自然に還るものだけを使った空間や作品を数多く発表し、画廊・ギャラリーによる個展活動も含め幅広い活動を展開している。代表的な仕事は、「八ヶ岳マツボックリの野菜蔵」「金沢黄金の蔵」「ザ・ペニンシュラ東京」「洞爺湖サミット」「アースメイク」「氷雪の壁」など多数。
著書に『のたうつ者』(毎日新聞社)、壁と詩を綴った三部作『青と琥珀』『歓待の西洋室物語』『光のむこう』(木耳社)。
挾土秀平公式ホームページ
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六耀社40周年記念出版
独創するヒト
『ソリストの思考術』シリーズ全9巻
東北大震災という未曽有の災難を経て、日本人ひとりひとりが「生きること」や
「働くこと」の意味をいま改めて見つめなおす時期に来ている。
9人の個性あふれるソリストたちへの綿密な取材によって導き出された、
それぞれの個性豊かで強靭な「生きる力」に迫り、
己の人生の意味を見いだせずに迷い悩んでいる人に、
才人たちの考える「生きる術」を伝えるシリーズ。
さまざまなジャンルで輝いているソリスト(=独創するヒト)が
進むべき道に迷う現代人に「生きるヒント」を捧げる。
ソリストとは・・・
時流や流行にとらわれず、自分の信じる道を進み、一つのスタイルを築き上げた人。
信念ある行動でまわりの人を巻き込み、大きなムーブメントをつくり出した人。
進むべき道は己で選び、切り開く。それがソリストの生き方である。
(シリーズ紹介) 全9巻順次刊行予定
第一巻 医学博士 帯津良一の生きる力
第二巻 作家 C・W ニコルの生きる力
第三巻 映画監督 松井久子の生きる力
第四巻 僧侶 玄侑宗久の生きる力
第五巻 左官 挾土秀平の生きる力
第六巻 和紙作家 堀木エリ子の生きる力
第七巻 山地酪農家 中洞正の生きる力
第八巻 ピアニスト 舘野泉の生きる力
第九巻 絵画保存修復家 岩井希久子の生きる力