あるアーティストと 悪がきだった ぼくのこと
◆内容紹介
アルル時代のファン・ゴッホの物語
37歳の若さで世を去った ポスト印象派の奇才ファン・ゴッホ。
その晩年のゴッホと、悪がき少年との ある物語。
ぼくは、そのひとに
ひどいあだなをつけてあざわらい、
石まで投げつけていました…。
赤毛のぼさぼさ髪にあごひげをはやし、よれよれ服のあの人は、
ただひたすら絵を描くだけの毎日。
暮らしぶりやふるまいも普通ではなかった。
あの人はクレージーだったのです。
だから、ぼくも、大人たちにならって、いじめました。
でも、そのうち、あの人の絵が、ぼくを立ちどまらせたり、
びっくりさせたりするのでした。
……そして、年老いたぼくは気づきます。
◇シェーン・ピーコック 作家、ジャーナリスト、脚本家
シャーロック・ホームズシリーズやエドガー・ブリムのダーク・ミッションシリーズなどの脚本で知られる。ガバナー・ゼネラル賞、TD カナダ児童文学賞を受賞、他に事件小説対象のアーサー・エリス賞など多数の受賞歴を持つ。本書ははじめての絵本作品。
◇ソフィ・カーソン イラストレーター
グラフィティ、ステンシル・アートからポスター、日本風の木版画まで守備範囲にする。「ニューヨーク・タイムズ」「ビジネス・ウィーク」誌などでは社会批評イラストで知られる。子どもの本では、ガバナー・ゼネラル賞やミスター・クリスティブック賞などにノミネートされる。