RAVゴーガン
◆内容紹介
有名画家にスポットを当て、その作品や人物像を分かり易く紹介します。
豊富な図版と、多彩な著者陣による興味深い解説により、入門者から美術愛好者まで幅広く楽しめる構成です。
"私は、単純な裸婦を描くことによって、野蛮の豪奢を暗示しようと思ったのです(ゴーガン)
19世紀末、近代都市「パリ」---そこはゴーガンにとっては「文明の悪」であった。そして野生と簡明さを「楽園」に求め、南の島タヒチへ。
目次
序章 ポール・ゴーガンの人と芸術
第一章 画架ゴーガンの誕生
第二章 北の楽園を求めて
第三章 南の楽園へ
コラム
●印象派展とゴーガン
●ポン=タヴェン派とナビ派の人々
●芸術家コロニーの夢
●一八八九年の万国博覧会におけるゴーガン
●ゴーガン以前のタヒチ
●ゴーガンとタヒチの芸術
●「クロワゾニズム」「綜合主義」「象徴主義」
著者:高橋明也
1953年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程終了。ドラクロワやマネを中心とする19世紀フランス美術史専攻。1984~86年、文部省在外研究員としてオルセー美術館準備室に在籍。国立西洋美術館主任研究官。主な担当企画展覧会に、「ドラクロワとフランス・ロマン主義」(1989)、「1874年、パリ<第一回印象派展>とその時代」(1994年)、「オルセー美術館展1999―19世紀の夢と現実」(1999)他。著書に『マネ』(平凡社)、『ドラクロワ―色彩の饗宴』(二玄社)、『スーラ』(朝日新聞社)、『ルーヴルとパリの美術』(小学館)『フランス発見の旅―魅惑の地方を訪ねる』(東京書籍)他。