巣づくりの名人 スズメバチ
◆内容紹介
=信州の風来坊 写真家:須田みつまさがおくるハチの写真絵本=
たくましく生きる 小さな いのち
信州の山間でハチと共存する自然人である著者が、
スズメバチの特徴ある巣づくりの生態を観察し、
生き生きとした写真絵本にしました。
5月、一ぴきの スズメバチが巣づくりをはじめました。
コガタスズメバチの女王バチです。
梅雨明けごろまで、巣の中には女王バチと幼虫しかいません。
女王バチは一匹だけで巣づくりをしなければならないので、
巣はなかなか大きくなりません。
しかし、はたらきバチが つぎつぎと たん生し、かっぱつに
動きはじめると、巣は急に大きくなっていきます。
ハチたちは巣の中で何をしているのでしょう。
どうやって巣を大きくしていくのでしょうか。
巣の中で たくましくはたらくハチたちをとらえた
美しい写真の数々に心が動かされます。
◇須田 貢正(すだ・みつまさ)
1951年、千葉県に生まれる。尚美高等音楽学園(作曲専攻)卒業。作曲活動のほか、詩・書・写真・陶芸と多彩な作品活動をつづける。房総・信州の山間に居住して農業にも親しむ。ハチとの共存も永く、97年『銀花』(文化出版局) 誌に「風来坊の信州」として紹介される。長野県中川村の「ハチ博物館」開館に協力し、ふるさと体験館では陶芸指導員を務める。主な著作に詩集『いじけたランプ』(パンポエジイ社)、絵本『ハチのうた』、『たんぽぽふわり』(以上、ほるぷ出版)、『草刈りをするハチ―アシナガバチの生活』(六耀社)、詩書写真集『遊墨の詩(うた)―風来坊』(風林舎)、作詩作品に混声合唱組曲『旅の途の風に』(カワイ出版)、CD 作品に『旅の途の風に』(ビクターエンタテインメント)などがある。