日本の造形美
時空を超えて、建築された当時はこんな様子だったのでは!
と、思わせる「五十数年前に撮られた・桂離宮」がここにある。
石本泰博のアングルに、微塵の無駄も妥協もない。
怖いほどの緊張感が伝わってくる。
今や、見たくても見られない、感じたくても感じられない、往時の「桂離宮」に出会える貴重な本である。
◆内容紹介
桂離宮、ここに完結。
写真家・石元泰博が1954年に撮影した「桂離宮」を、
半世紀の時間を経て世に問う、
平成版「石元泰博 桂離宮」。
一部、1981年撮影の作品も加えて、
新たなエディトリアルと最新の印刷技術により構成。
石元泰博の眼が捉えた桂離宮の美の本質を
モノクローム写真で堪能することができます。
1000部限定
完全限定生産品
序文―内藤 廣
桂離宮解説―横山 正
装丁・デザイン―太田徹也
第45回造本装幀コンクールにおいて、
経済産業大臣賞受賞、日本印刷産業連合会会長賞、二つの賞を受賞いたしました。
石元泰博 いしもとやすひろ(1921-2012)
1921年サンフランシスコに生まれる。1924年両親とともに高知県に戻る。1939年高知県立高知農業学校卒業後、単身渡米。1984年シカゴのインスティテュート・オブ・デザイン(通称ニュー・バウハウス、のちのイリノイ工科大学)写真科に入学。ハリー・キャラハン、アーロン・シスキンのもとで写真を学ぶ。
1952年イリノイ工科大学卒業。1953年に日本に戻り、桂離宮の撮影を開始。1958年から61年までシカゴに滞在。1961年日本に帰国。1969年日本国籍取得。以降、日本を拠点として活躍する。
日本とアメリカの架け橋となる写真家である。主な作品集に『ある日、ある所』、『桂』、『シカゴ、シカゴ』、『伝真言院両界曼荼羅』、『伊勢神宮』、『刻』、『シブヤ、シブヤ』。他に多重露光のシリーズ作品などがある。
定価 16,500円(本体15,000円)
著者:石元泰博
ISBN: 978-4-89737-655-4
Cコード:C0072
判型:B4変型(300×255mm)
頁数:216ページ
発売日:2010年5月20日