RAVギュスターヴ・モロー
◆内容紹介
有名画家にスポットを当て、その作品や人物像を分かり易く紹介します。
豊富な図版と、多彩な著者陣による興味深い解説により、入門者から美術愛好者まで幅広く楽しめる構成です。
画家マチス、マルケ、ルオーを育てたモローは、絵画の世界のみならず、プルースト、ブルトンなどの文学者にも圧倒的な支持を得ていた。
本書では、デッサン、水彩画から油彩まで、未完成作品を含むモローの幻想芸術を紹介しながら、モローの生涯とその作品の全貌を解明していく。
目次
序章 孤高の芸術家
第一章 ロマン派からの出発
第二章 モロー芸術の確立
第三章 世紀末文芸への衝撃
第四章 モローの女性観
第五章 モローを継ぐものたち
コラム
●モローの描く神話と聖書の世界
●モローとヨーロッパのデカダン派画家
●モローとその弟子たち
ギュスターヴ・モロー年譜
モローに会える美術館
著者:鹿島 茂(カシマ シゲル)
1949年神奈川県横浜市生まれ。73年東京大学文学部仏文科卒業。78年同大学大学院修了。共立女子大学文芸学部教授。専門は19世紀フランスの小説と社会。91年『馬車が買いたい!』でサントリー文芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』でゲスナー賞を受賞。また、2000年には『パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞を受賞した。