磯崎新と藤森照信の「にわ」建築談義
◆内容紹介
現代建築界の巨匠磯崎新と藤森照信が語る「にわ」と建築の話し
日本庭園、イギリス庭園、イスラムの庭園はじめ、古代祭祀での神が降り立つ空間や磐座、さらにはコルビュジエの空間や近代における庭など、古今東西の「建築」の外にある外部空間について、現代建築界を背負う建築家 磯崎新 と 藤森照信 の二人が、熱く語り合った対談録。自身の「庭」も公開する。
◇磯崎新(いそざき あらた) 建築家
1931 年大分県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、丹下健三研究室を経て、63 年磯崎新アトリエを設立。90 年代にはバルセロナ、オーランド、
クラコフなど、今世紀に入り中東、中国、中央アジアまで広く建築活動を行
う傍ら、建築評論はじめ執筆活動も盛んに行う。ハーバード大学などの客員
教授歴任、多くの国際コンペでの審査員も務める。著書に「磯崎新の建築
談義 全12 巻」(六耀社)、『磯崎新建築論集 全8巻』(岩波書店)ほか多数。
◇藤森照信(ふじもり てるのぶ) 建築史家、建築家
1946 年、長野県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専攻は近代建築、都市計画史。86 年、赤瀬川原平、南伸坊らと路上観察学会を結成。91 年〈神長官守矢史料館〉で建築家としてデビュー。98 年、日本近代の都市・建築史の研究で日本建築学会賞(論文)、2001 年〈熊本県立農業大学校学生寮〉で日本建築学会賞(作品賞)受賞。著書に『藤森照信の茶室学』(六耀社)、『日本建築集中講義』(淡交社)、『日本の近代建築』上・下巻(岩波新書)ほか多数。