都市と建築の照明デザイン
◆内容紹介
都市の景観は、照明の効果で印象が大きく変わります。
夜が照明で昼間のように明るいと光の坩堝と化し、生活に適した効果は発揮しなくなります。
照明デザイナー面出薫は、「光のデザインではなく影のデザインを心掛けるべきだ」をモットーに数々の仕事を世界中で手掛けてまいりました。
本書は面出薫が率いるLPA(LIGHTING PLANNERS ASSOCIATES)が手掛けた仕事の中から代表的な39のプロジェクトをピックアップして紹介しています。
美しい照明の写真集としても十分に本書は楽しめます。
巻末には、「照明デザイン用語集」を設けましたので、照明という仕事を理解するのに大いに役立ちます。
WORKS:六本木ヒルズ / モエレ沼公園・ガラスのピラミッド「HIDAMARI」/ 広島市環境局中工場 / オアシス21 / けやきひろば / 仙台メディアテーク / 京都駅ビル / 東京国際フォーラム / なら100年間 / 安曇野ちひろ美術館 / Wソウル ウォーカーヒル / 美美庵 / 新宿高島屋 / クイーンズスクエア横浜 / 汐留シオサイト / 中国中央電視台新本社ビル ほか
著者
面出 薫(めんでかおる)
照明デザイナー 株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツ 代表取締役。1950年、東京に生まれる。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、同大学院美術研究科修士課程を修了。1990年㈱ライティング プランナーズ アソシエーツを設立、代表取締役。住宅照明から建築照明、都市・環境照明の分野まで幅広い照明デザインのプロデューサー、プランナーとして活躍するかたわら、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」を組織し、団長として精力的に活動を展開中。臨海副都心道路景観、東京国際フォーラム、新宿高島屋、安曇野ちひろ美術館、JR京都駅ビル、せんだいメディアテーク、六本木ヒルズ、シンガポール最高裁判所、中国中央電視台などの照明計画を担当。北米照明学会・国際照明デザイン賞・優秀大賞、国際照明デザイナー協会賞・最優秀賞、日本照明学会・日本照明賞、日本文化デザイン賞、毎日デザイン賞などを受賞。現在、武蔵野美術大学教授、東京芸術大学、東京大学などの非常勤講師。日本建築学会(AIJ)、都市環境デザイン会議(JUDI)、北米照明学会(IESNA)、国際照明デザイナー協会(IALD)、日本デザインコミッティー(JDC)などの会員。著書に『あかり楽しんでますか』東京書籍、『あかりと照明の科学』(共著)彰国社、『照明デザイン入門』(共著)彰国社、『建築照明の作法』 TOTO出版、『Designing with Light and Shadow』Images Publishing、『あなたも照明探偵団』日経BP社、『世界照明探偵団』鹿島出版会など多数。 ライティング プランナーズ アソシエーツ (Lighting Planners Associates Inc.) 優れた光環境の創造を通じて建築文化や照明文化に広く貢献するために設立された、光の専門技術集団。1990年に面出薫を中心とした6名の照明デザイナーによって設立され、現在東京とシンガポールを拠点に25名の個性的な社員によって構成されている。住宅から都市まで幅広い分野の照明デザインを手がけるが、主に建築照明、都市環境照明デザインの分野で卓越した仕事が多く、日本の照明デザイン界の先駆的役割を果たしている。また、市民参加の照明文化研究会「照明探偵団」の活動母体でもあり、『照明探偵団展』(1997)、『World Lighting Journey-世界の夜景展-』(2003)、『TOKYO NIGHTSCAPE 2050 〜21世紀の東京夜景〜』(2004)などの展覧会を開催している。
定価 4,950円(本体4,500円)
著者:面出 薫
ISBN: 4-89737-520-7
Cコード:C3052
判型:300x228
頁数:208ページ
発売日:2005/5/30