RAVアルフォンス・ミュシャ
◆内容紹介
圧倒的な人気を誇り、アール・ヌーヴォー・スタイルの代名詞とまでいわれる画家、アルフォンス・ミュシャ。
19世紀末、パリにたむろしていたデラシネ(異邦人)のひとりにすぎなかったミュシャが、如何にしてパリのグラフィック・アートの世界を席巻し、偉大なる存在にまで到達していったのか。
そのきっかけとなった女優サラ・ベルナールとの出会いをはじめ、ドラマティックでセンセーショナルなミュシャの生涯を作品143点、画家自身の撮影による写真12点を中心に、初心者にもわかりやすく説明したミュシャを知るには最適な一冊です。
著者は、ミュシャ研究の第一人者である島田紀夫。多くの読者に支えられて、発売以来増刷を続け、ロングセラー記録中です。
序文 アール・ヌーヴォーの諸相―ナビ派からミュシャへ
本文 ミュシャ芸術のメッセージ
世紀末の出会い ミュシャとサラ・ベルナール
演劇的世界 サラ・ベルナールのポスター
消費者社会の夢 装飾パネルと商品ポスター
シンボルとマニュアル
『主の祈り』と『』装飾資料集」』『装飾人物集』
コラム
●雑誌『ラ・プリュム』
●なぞの挿絵画家・一条成美
●1900年パリ万国博覧会 人形の夢
●祖国への愛と民族の理想。《スラヴ叙事詩》
●ミュシャと写真
●ミュシャの生涯
著者:島田紀夫 シマダ ノリオ
1940年生。東北大学大学院文学研究科修士課程終了。実践女子大学文学部美学美術史学科教授。山梨近代美術館館長を経てブリジストン美術館学芸員を経て、実践女子大学文学部教授。ブリヂストン美術館館長。著書多数。