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2011.02.22

vol.17 植物で、喉を癒す(1)

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春も もうすぐそこまで来ていますね!
これから季節の変わり目を迎え、体調も崩れやすくなるかと思います。

私は元々喉が弱く、
体調を崩すとすぐに喉が痛くなり、咳が出始めます。

今日は、そんな私がキッチンや庭にある植物で手軽に試す、
喉の痛みを和らげる方法
をご紹介させて頂きますね。


               *

カリフォルニアと言ったら、やっぱりシトラス、柑橘系です。
我が家にも一本のレモンの木があり、実がいっぱいなったら
はちみつレモンを作るのが、定番となっています。

レモンというと、ビタミンの王様というイメージが真っ先に浮かびますが、
実は、レモン汁には優れた殺菌作用があります。
その殺菌作用を利用して、以前レモンをお掃除に使用する方法
ご紹介させて頂きました。

もちろん私たちの体にも、その殺菌作用は有効で、
免疫機能を活性化してくれるので、
あらゆる感染症に効果があるそうです。

また、はちみつには去痰作用がありますし、
ハーブの薬効効果を高める力もあるので

はちみつレモンに、
タイム、ローズマリー、セージのいずれかの小枝1、2本か、
小さじ1ほどの刻んだものを加えてあげる
と、
それらのハーブの殺菌作用も働き、さらなる効果を期待できると思います。


これをそのまま咳止め薬として舐めたり、
炭酸水で割って薄めたり、
今の季節であれば、ホットドリンクとして飲んだりします。

甘酸っぱいので、薬という要素を感じることなく楽しめますね。
(レモンが手元にない場合は、アップルヴィネガーでも代用できます。)

                *


又、こちらカリフォルニアでも 冬場になると
キンカンがファーマーズマーケットやグローセリーショップに登場します。

日本では、レモンよりキンカンの方が
喉の痛みに効果があることが知られていますよね。

そんな日本を懐かしく思い出しながら、
私は迷わずキンカンのハチミツ漬けを作ります。

DSC_0004-022211.jpgキンカンを一晩水につけて苦みをとり、
砂糖で煮るのがポピュラーな方法だと思いますが、
余りに新鮮なキンカンの ビタミンや酵素が飛んでいってしまいそうで勿体ない時は、
はちみつレモンと同じく、フレッシュのまま作ります。

お砂糖も、風邪の際には風邪ばい菌に益々元気をあげてしまうようなものなので、
やはり喉にも良いはちみつで代用。

きんかんに切り目を入れてあげたり、半分に切ってから浸けてあげるとよいでしょう。

レモンもキンカンも、
市販の柑橘類は皮の部分にこそ農薬が散布されていると聞きます。
出来るだけ、オーガニックの素材を使用したいものです。

又、キンカンはレモンより小さな木なので、ご自宅での栽培もより可能かもしれません。



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プロフィール

加藤万里 -Mari-Kato-

フラワーデザイナー

加藤万里 -Mari-Kato-

カリフォルニア・バークレー在住、フラワーデザイナー。ハーバリスト。
1994年より、ロスアンジェルスで花教室FOLIAGEを主宰。
2004年秋より処点をバークレーに移し、06年、あらたに「お花会」という形でFOLIAGEを再開。その後、アロマクラス、ハーブクラスも増設。

フラワーアレンジ、アロマ、メディカルハーブ、ガーデニング、インテリア、手仕事など多方面から、花のある暮らしを提案すると共に、植物を通して、目に見えない大事なことを思い出していくための機会と場になることを願い、会を開催している。

また、昔ながらの暮しの知恵を取り入れ、現代風に楽しむことで、忙しい日々を送る現代人が忘れていることを取り戻していきたいと考え、スローライフを自ら実践し、提案している。

ロスアンジェルスの日本語情報誌「LIGHT HOUSE」にて、98年から02年まで「カリフォルニア花日記」「シンプルエコライフのすすめ」などの記事を連載。
09年春と秋にバークレーで、食とお花、食と手仕事をコラボさせたワークショップ付きの「カフェ・イベント」を開催。好評を博する。

著書に、ロスでの花生活を綴ったエッセイ『ガーデンダイアリー カリフォルニア 花と暮らす12か月』(講談社文庫 98年刊)がある。